世屋のヤマフジ


2010年5月9日(日)の藤織り伝承交流館開館記念ガイドウォーク。
その際に発見された「ヤマフジ」の話題です。



これが上世屋の「ヤマフジ」

いささかマニアックになりますが、藤にはツルが右巻きのノダ藤と左巻きの「ヤマフジ」があります。(※注「右巻き」「左巻き」についてはもともとが曖昧な表現であり、インターネットサイトでも様々な記述があります)ヤマフジは兵庫県以西にしか分布しないとされています。そのヤマフジを藤織り伝承館開館の日のガイドウォークで発見しました。専門家(大本教花明山植物園園長津軽氏)の同定によって、「京都府内で純粋な野生状態で確認されたものとしては、これが初めて、分布に関する学説を書き換える発見である、少なくとも、現在自するヤマフジとしてはこれが最東端に位置する記念樹である」というお墨付きをもらいました。かわいい鬼婆たちの贈り物だと思っています。

【生育確認と同定】

5月6日 世屋姫神社上にて確認
5月7日 確認 赤松さんによる標本同定
5月9日 藤祭り ガイドウォーク 富川淳司先生による現場での確認
5月14日 亀岡 大本教・花明山植物園園長 津軽俊介氏による同定
 @ 「まごうことなき、ヤマフジです」
 A 京都府では純粋な野生状態で発見されたものとしては、初めてのものです。大江山 鬼の神社付近で発見されたものは野生状態 
   とは言い難 い、野生は疑わしい状態であった。「新しい分布地として価値のある発 見です」
 B ヤマフジ分布に関する学会の記述を書き換えるものです。
   標本は京大、国立科学博物館にも送ります。
 C 世屋のヤマフジは、京都で最初に見つかった記念樹として価値があり ます