3月31日の歌
           黒坂正文 詩・曲



風が吹いていた 小雪混じりの
もう明日からは 4月だというのに
   そんななかに 僕らの悲しみはあり
   どこへとも やりきれぬ怒りがあった

福寿草が 雪の間に花を咲かせ
春が来てることを 知らせていたが
   そんななかに 僕らの悲しみはあり
   どこへとも やりきれぬ怒りがあった


今日で終わりになる 校舎の窓は
涙が光るように ぬれていた
   そんななかに 小さな励ましがあり
   笑いながら泣いている 門出があった

明日からは校門の板もはずされ
何もすることもなく 立っていると思うと
   そんななかに 僕らの悲しみはあり
   どこへとも やりきれぬ怒りがあった

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中学校の休校。これは行政の都合でその年度の最後の日。
「黒坂正文コンサートニュース」(編集長 川北亮司氏)で紹介された。
「あなたは3月31日どこにいる?」・・と。