故郷へ
      西村尚之 詩・曲


今日故郷へ帰る 朝から部屋を歩き回っては
昨日調べたはずの バッグをひっくり返す

今日故郷へ帰る 時計とのにらめっこにも飽きたけど
汽車の時間にはまだまだ遠い

今日故郷へ帰る 汽車よいったいどうしたんだ
いつもはもっと速い君なのに 何を渋ってる

今日故郷へ帰る 学生時代のプラタナス
今も変わらず元気な笑顔見せてるだろうか

今日故郷へ帰る 母の父の妹の 明るい笑い声が
耳元でささやき続ける

今日故郷へ帰る 指折り数えたこの日
恋人の笑顔が浮かぶ 君の待つ街へ
 


彼は当時大学一年生。
帰省する時の思いをさわやかに表現して好評だった。