宮津線

安田 潤 詩  安田 潤・浦島清一・山下浩二 曲


汽車が出るよ 舞鶴からは
僕らの町は いつの日走る
丹後をつなぐ 鉄道を 夢見て歩いた 雪の中

二十年がかりの開通で 行く先々の祝賀会
寿司食った 餅食ったと 走る汽車
子どもがはやす 線路ばた

  ※ 由良川わたり 青い海
    とうろう流し えべっさん
    砂丘に広がる チューリップ
    但馬へぬけて コウノトリ

さなぼり亥の子 修学旅行
出張するひと 常便さん
時計にらんで 駅長さん
ぎりぎりかけこむ 高校生

荷物のかげの おばあちゃん
病院がよいの おじいちゃん
新婚さんも寄り添って
暮しを結んで 今日も行く

  ※

震災の町よ甦れ
機(はた)の音よ 高くひびけ
丹後の暮し 励まして
汽笛の音が こだまする

秘めた歴史 掘り起こせ
若者住める 町づくり
うらにし模様の 空の下
虹を追いかけ 宮津線

  ※

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1982年1月。「守れ宮津線〜俺たちのシルクロード〜」が舞鶴市で開催された。
国鉄合理化の嵐の中、ローカル線を守ろうという市民運動「俺たちのシルクロード」。
これ以降、宮津線沿線で開催。
実行委員会からの依頼で創作。それぞれの会場で歌われた。